難しい名前を背負うということ

ローソンでチケットを買う。毎度思うことなのだが、ロッピー端末の名前入力システムが、本当にくそ。
ここでは、名前を漢字とカナの両方で打ちこむ必要がある。先に入れるのは漢字。「スズキ タロウ」さんの場合を例にして説明したい。
まず、画面に表示されている50音パネルを「ス・ズ・キ」の順でタッチ。その後、「変換」キーを押し、表示された候補のなかから「鈴木」を選ぶ。最後に「確定」キー。こうすると、漢字が決まると同時に、カナの部分にも「スズキ」と自動入力される。省略するが、「タロウ」も同じ要領である。
以上のように、平易な姓名であればそれほど苦はない。
では、「ヒトト ヨウ」さんはどうだろう。「ヒ・ト・ト」で変換しても、「一青」なんて候補に出てこない。それで、「イ・チ」「ア・オ」などとして変換・確定するんだろうけど、こうしたらカナの部分に「イチアオ」と入ってしまうわけだ。
どうするか。カナ部分の入力に移行し、これを消さなくてはならない。「1文字もどる・1文字もどる・1文字もどる・1文字もどる」としたうえで、あらためて「ヒ・ト・ト」と入力……。
実に面倒なのである。なぜ漢字とカナ、両方必要なのかと思うのである。システムを開発したやつは、変換の難しい名前があることを、考えなかったのだろうか。