『はじめての文学 重松清』(文藝春秋、2007/7)

著者自選のアンソロジー。「カレーライス」と「あいつの年賀状」は重松清の読者でも、初めて読む人が多いか。こういうところで付加価値をつけてくれるのがうれしい。以下、巻末より収録作品リストを転載。

「卒業ホームラン」(『日曜日の夕刊』)
「モッちん最後の一日」(『リビング』)
「ウサギの日々」(『かっぽん屋』)
「かたつむり疾走」(『口笛吹いて』)
「カレーライス」(光村図書の小6国語教科書)
「タオル」(『小学五年生』)
「あいつの年賀状」(2005年新潮社新年広告)
ライギョ」(『小学五年生』)

重松清、渡辺孝著『最後の言葉 戦場に遺された二十四万字の届かなかった手紙』(講談社文庫、2007/7)

「文庫版のためのあとがき」はふたりとも書いている。渡辺さんのほうは、登場した人たちの「その後の話」が丹念に書かれている。こういうものを手抜きで済ませないのがすばらしい。

7月15日付夕刊フジ(14日発行)「シゲマツ解説委員長が斬る ニュースの読み方アソビ方」

・2016年夏季五輪に立候補の東京は/「熱意」「官民一体」を保てるの!?
・「美しい国づくり」をする前に/「身近な社会から美しく」がスジ
・理不尽要求する保護者と/ビビる教師の不幸な関係