金原ひとみ原作、渡辺ペコ作画『蛇にピアス』(QUEENS' COMICS)

原作を読む前に漫画、というパターンは私には珍しい。
展開は楽しめた。絵はときどき手抜きが見られる。巻末に金原×渡辺の対談が収録されているのだが、渡辺さん、写真を見ると、きれいだなあ。
なおこの作品は、もともとは連載されたもの。だけど、1冊にまとめた本書を読んでも、話の区切れは感じさせず、スピード感にあふれている。2005年6月6日第3刷。

我孫子武丸原作、藤谷陽子漫画『スライハンド』(BLADE COMICS)

本屋で、1冊読みきりの漫画がないかなと思って探す。新刊コーナーのなかではこれぐらいしかなかったので購入。
ストーリーは稚拙。たかがネット検索で事態が動くし、子どもはネット検索しないという変な考えを刑事が持っているし。全体的に単調だった。
それでも、カバーをはずすと、another storyがあるという試みは、非常に良いと思う。
それと奥付について。2004年10月10日初版発行という大誤植。1年前になってしまっている。