AERA』7/12号

重松清が、例の佐世保の事件にからんで、写真入れて6Pほど書いている。買う必要ないかな、と思ったけど、写真がよかったので購入してみた。(写真のクレジットにはJames Whitlow Delanoとある。一緒について回って撮った写真というよりは、提供してもらったものなのかな)一昨日読んだ『文藝春秋』8月号で、さほど触れられていなかった佐世保の受験事情が、この記事でよくわかった。なんでも公立の中高一貫校佐世保にできるということで、加害者の親も受験させることを考えていたとか。
やっぱり文藝春秋の方が討論会という形式だということもあり、さまざまな切り口があってよかった。それを補完する意味で、今日のAERAという感じだろうか。別に買うほどの中身があるとは思わない。

最相葉月著、重松清解説『なんといふ空』(中公文庫)

(情報出所は「活字中毒者集まれ!」という掲示板)最相葉月という人のことは、名前と顔と、あとはどうやら文筆業らしいということしか知らなかった。そんな私からするとこの本(エッセイ集)は、彼女の歩んできた人生をおおまかに知ることができる好著であった。全体通して感じたのは、漠然としていて、説明するのが難しい話(例えば、彼女が何度も見る夢の話とか)が多く収録されていたということだ。そして漠然としているがゆえに、何度も読み返したくなるような、そんな一冊だった。重松清の解説の方は、「誤読」がテーマになっている。重松清の解説に一番多く見られる表現は、「解説を先にお読みになっている方のために…」というものだが、この誤読ネタも何回か使ってるような。