新連載他

『SWITCH』7月号

(情報出所id:ochaduke:20040621)この雑誌は初購入。まだ途中までしか見てないけど、写真がきれいで、文章たくさんの私好みのものだった。「子どもの世界」特集になっていて、重松清は自らの小説世界に出てくる子どもについて、2Pにわたって語っている。

小説新潮』7月号

重松清の新連載が始まった。シリーズの通しタイトルが「きみの友だち」。今回第1話は「なわとび」という短編。なわとびというと、「ああ、クラスでなわとび大会みたいなのがあって、誰か一人がうまく飛べずにどうたらこうたら」ということを想像するかもしれないけど、そんな単純なところに重松清はこのお話を持っていかなかった。

山本周五郎賞選評(『小説新潮』7月号)

昨日キーワード登録した、「熊谷達也」と「山本周五郎賞」は、さっそく使っていただけたようで、登録した甲斐があってうれしい。
さて、いつからなのかよくわからないけど(今回から?)、選考風景を記録した文章ではなく、選評という形式での掲載となっている。これは非常に残念。
さて選評のほうだけど、5人のいずれを見ても、すんなり決まったことがよくわかる。全員が『邂逅の森』(熊谷達也文藝春秋)を支持し、それに加え、浅田次郎重松清は『家守綺譚』(梨木香歩、新潮社)を、小池真理子は『ZOO』(乙一集英社)を受賞に値するとしたようだけど、「1位と2位の得点差が開きすぎている」(浅田次郎談)という理由で、一作のみの受賞になったということだ。それぞれの作品の講評についても、5人が5人そろって同じようなことを書いていて、誰か一人ぐらい異論を唱える存在がいると、面白みが出てくるんだけどなあ、というふうに感じたり。
熊谷達也は受賞の決まった夜、地元仙台で伊坂幸太郎と飲んでいたそうで、一緒の写真が出ていた。『小説現代』7月号は、この二人による対談を収録。ジャンルが違くて、仲のいい二人の対談というのはとても面白く読める。