格差

ヤフーのトップに「今どき女子高生のスマホ事情」という見出しが出ている。
最近おもってるのだが、10年ほど前と似た状況になりつつあるのかなと。
10年前とはつまり、携帯電話を持ってる子が大多数になったころだ。持ってない子は「友だちの輪に入れない」といったり、あるいは親のほうが「本当の友だちならば、なくたって問題ない」といったり、そんな議論を新聞などで散見した。
今後は区切りがスマホの子、ガラケーの子になって、また同じことが起こるのではないか。ガラケーの子が「友だちはアプリで連絡とってるから、話についていけない」って嘆いたりね。
カツカツでやってる親は、つらいよな。貧しいがために、子に何かを断念させるなんて、気持ちがいいものではないから。

有川浩著、重松清解説『フリーター、家を買う。』(幻冬舎文庫、2012/8)

定職についていない主人公が、母の病と境遇を知り、変化していく。
身につまされる話だった。たとえば、「何でもいい」「どうでもいい」は相手の負担になっているという箇所(p.59)は、自分も反省するところがある。
でも就職した後の展開は、主人公の気持ちが上向きで、読んでいて快感を覚えた。
この著者は初。行動と会話でストーリーをばしばし動かしていくから、文学賞にはひっかかりにくいタイプだろう。