トーク&サイン会

本日18:30から恵比寿駅徒歩3分のEBIS303にて。会場はそこの4階の一室。3人がけの机と椅子が1列に4つあり、それが縦に10列で定員120人となったようだ。席は2/3くらいうまっている。前半のトークは『Sportiva』編集長の松澤肇さんと対談する形式で話が進む。以下、ひたすら覚えていることを書きなぐりたいと思う(要旨なので、一字一句そのままではない)。
重松「『Sportiva』は創刊した時以来、過去を振り返る文章ではなく、観戦力強化というようなことを主張してますよね」
松澤「実は僕、それあんまり気に入ってないんです(「観戦力」というのは松澤さんではなく、前の編集長がいっていたこと)」
重松「真ん中のほうのページのかわいい女の子がいいよね」
こういって、ふたりは手元にある『Sportiva』2005年1月号から相武紗季の載っているページを探そうとするんだけど、なかなか見つからなかった。ところで、相武紗季をかわいい女の子と称したのは、自らの原作ドラマ「ライオン先生」に出ていたから、というのもあるのかな。
松澤「シャラポワを特集した時なんか、すごい反応でしたよ」
重松「こうやって、毎号かわいい女の子のページがあるのって、80年代的なスポーツの捉え方のような気がするんだよね(もちろんプラスの文脈)」
重松「『Sportiva』で何か賞を作って、ライターを発掘みたいなことをするつもりは?」
中澤「開高健ノンフィクション賞にスポーツ部門なんかを設けてもらって、そういうことができればいいなとは思います」
重松「そのためには『Sportiva』の売り上げを、『週刊少年ジャンプ』ほどとはいわないまでも伸ばして、集英社における『Sportiva』の発言権を強めなければならない」
対談は、45分ほどこのように『Sportiva』の宣伝をまじえながら話して終了。重松さんはいったん部屋から退出。その間、会場は後半のためのセッティング。「重松さんは喉がかわいたということで、水を飲んでおります。もう少しお待ちください」とのアナウンス。そういえば、対談中後ろにペットボトルとコップがおいてあったのに、一口も飲んでいなかった。
それほど時間はかからず、重松さんが再び登場。壁側の席の人から順にサインをもらう。この日は、ハードカバーではなく新書のサイン会だということ、それに丸善で同じような時間に石平庄一のサイン会をやっていることもあり、転売目的の古本屋も見かけず、いい雰囲気だったと思う。私の順番がきて、重松さんがふといった。「難しい名前だなあ」
恵比寿駅付近は、タバコを吸っているヤツの割合が、新宿や渋谷の比にならないんじゃないかと思うほど多かった。できることなら、もういきたくない。

『スポーツを「読む」 記憶に残るノンフィクション文章讀本』(集英社新書

上の対談での話によると、集英社の『Sportiva』が、創刊前の準備号みたいな段階から「スポーツのスはストーリーのス!」として連載されてきたもの。他の媒体で紹介したものを転用、再構成等する形で、一部加筆されている。
Sportiva』連載時にはそれほど面白いと思わなかったけど、こうしてまとめたものを読むと、なぜか興味をひかれる内容で一気に読了。スポーツライティングの何たるかがわかる本ではあるけど、私は重松清がどのようにして文章を展開するかの例文集みたいに読んだ。「この文章において、○○は●●と呼んでもいいだろう」とか、あるいは「○○を●●と置き換えてみたらどうだろうか」みたいな。

音楽

小説すばる』で第一話が掲載された「パヴァーヌ」。これははてなのキーワードを見てもらえば(あるいは本文読んでもらえば)わかるとおり、音楽用語だ。『幼な子われらに生まれ』(角川書店幻冬舎文庫)は、グレゴリア聖歌から取ったタイトルだけど、重松清は音楽に詳しいのかな。

大隈ガーデンハウスでおすすめセット。390円。こんな名前だけど、日替わりではないようで、ご飯にみそ汁、ハンバーグ、チキンカツ、キャベツのセット。まあ、松屋豚めし大盛390円と比べたら、こちらのほうがバランスがいいような気がする。(12/3追記)どうやら日替わりだったようだ。いったいどうして勘違いしたのかわからないけど、訂正しておく。