「NONFIX 原発アイドル」

脱原発ソングで話題になった制服向上委員会。歌うメンバーにはどんな思いがあるのかを切り取る。
前半はたんたんと進むのだが、中盤から面白くなる。グループが脱原発を歌うことになり、辞めたメンバーがいるというのだ。
京本百加は理由を語る。「そういうことを歌っていたら、就職できなくなるんじゃないかと親が心配した」と。
立場の違いはグループ内でも顕在化する。会長の橋本美香が車座になったメンバーに問いかける。「実は原発あってもいいんじゃないかっていう人?」
宮野愛沙は声をあげた。そして「グループでひとり違う子がいると目立つ。振り付けのように」といって活動を休止する。
京本は「原発について勉強しなさいと毎日のようにいわれた」と在籍時を振り返る。そして辞めてから「周囲が制服向上委員会なみに原発のことをいってないのに気づいた。原発について考えることがなくなった」という。
番組は実情を切り取るだけで何もいわない。だが、プロモーションではなしに裏側を見られてとても満足だった。
アイドルは夢とか希望だけ歌っているのが楽なのかもしれないな。衝突することもないし。
語り阿部芙蓉美。10/18未明放送。