NNNドキュメント'12「闇に消えた安全 検証 関越道バス事故」

問題点は何だったのか。それを探りながら、病床の被害者に声を聞いたり、2007年にスキーバス事故を起こした業者へ取材したりしている。
4月末の衝突事故について新聞報道では見てきたが、知らないことがいくつかあった。貸切バスには公示運賃の上限・下限があること、およびその下限を下回る価格でないと受注できない現状。あとは、ハーヴェストホールディングスと陸援隊の間に成田中央交通サービス・神洲観光という2社が介在していて、それぞれ1万円ずつ利益を得る構造だったこと。
番組として何かを声高に主張することはなかったが、考える材料を提供してくれた。
今回もそうだが、近ごろの世の中、決まりがあるのにチェックがない、だから無法状態ということが多いように思う。律儀に順法してたら戦えない、だからさらに無法化が加速するみたいな、そんな感じがある。
人間が運転する以上、事故はゼロにならない。車というのはそういうリスクをはらんでいると思うが、防げるものは防いでいきたい。以上、ありきたりの結論。
私が危惧しているのは、そのうち名ばかり2人乗務なんてことが起こるんじゃないかなと。決まりがあるから2人配置しておくが、実際運転するのは1人だけで、もう1人はハンドル握らないとかね。
7/15、深夜放送。