『星をつくった男 阿久悠と、その時代』(講談社、2009/9)
日ごろフィクションを書いている作家の、想像力による産物だなと、通読してまず思った。たとえば、阿久悠本人が悪友のもじりとしているペンネームについて、「act you」の意味もあったのでは、と指摘したり、あるいはそもそもタイトルの「星をつくった」について書かれたくだりなどは、実にフィクション的だ。
ノンフィクション的なところでは、なぜ阿久悠の歌が時代を反映できたのかという部分を面白く読んだ。かつてはシングル志向だった(p.219)、アーティストのなかで自己完結していない(p.239)などなど。
これにしたがうなら、ジャニーズソングは意外に「時代の映し」たりうるのかな、なんて思ったり。
夢・歌・阿久悠を語る会
三回忌にて、重松清のトークショーがおこなわれたそう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090918-00000013-oric-ent