「エコノミカル・カツ丼の午後」(『本』2002年11月号)

というすてきなタイトルのエッセイを読んだ。
スーパーのカツ丼弁当が380円と、エコノミカルな値段だったことに彼女はたいそう驚く。そして、安いことの素晴らしさをしなやかに書き、はては景気の良し悪しにまで言及。
小説を現実とごちゃまぜにする読み方はつまらない、みたいなことを角田さんは以前いっていた。でも、『対岸の彼女』(文藝春秋)におけるまぐろづけ丼のくだりや、このエッセイを読むと、そうとう値段に対するこだわりがある人なんだなと思ってしまう。そしてその庶民っぽさに惹かれる。「しなやか」な「庶民」。一見矛盾するようだけど、この二つの要素を、角田さんは持ち合わせている気がした。

ダ・ヴィンチ』2001年5月号

「作家が音楽に触れるとき」というインタビューに角田光代登場。自分にとって音楽とは何なのかや、RCサクセション忌野清志郎への熱い思い語っている。私はまったくわからなかったけど、情熱大陸のなかで「ちゃっかり忌野清志郎が流れてたところに、にやりとした」(情報出所2ch)だそう。

雑記

なんとなく、今まで角田光代に言及した部分を、独立したカテゴリにしてみた。