柳美里著、野村進解説『ファミリー・シークレット』(講談社文庫、2013/3)

ずっと読みたかった本。息子への虐待を通報された著者。いったいなぜ行為に至ってしまうのか。理由を探っていくノンフィクション。その過程で父や母についても浮き彫りになる。
彼女のブログは鎌倉ネタ目当てでチェックしていた。騒動もリアルタイムで目撃したのだが、ものすごく興味を引く力があった。このあとどうなるんだと、連載小説のごとく気にしていた。その興味が現在まで続いて、購入となった次第。
感想としては、個人的な体験を超えるところまでは到達してないかなと。しいていえば、記憶のあいまいさ、都合のよさには気を付けるべしというのが教訓として残った。