『そして父になる』

重松清がパンフに文章を書いてるのが鑑賞のきっかけ。とても面白かった。
子どもの取り違えだけでなく、様々な要素をからめている。兄弟の有無だったり、貧富、仕事、暮らしている土地……。さらには、取り違えた原因もひとひねり。それでも盛り込みすぎとは思わなかった。
是枝としては観客にも考えてほしいのかもしれないが、親でないこともあり、純粋に娯楽映画として楽しんだ。斎木がフードコートで「領収書」と言ったところなんかは、おかしくて吹きだしてしまった。
あとは前橋の空気がすごくよかった。家の前の路地を単に切り取ってもにじみ出る「前橋」感はなにに由来するのだろう。
109シネマズ湘南(シアター4)にて。