『おのぼり物語』

見る人を選ばない佳作。会話というものが様々なかたちで描かれていて、どれもが印象的だった。面と向かって、あるいは顔を見ずに。そして通訳を介して。
自転車の前後・自転車に乗った先輩と、路上のカラスヤ・病室で寝る父親、脇に立つ息子・ベンチに座る父子……。
以前も書いたが、東京はやっかいなところだ。出てくるのも、そこから帰ることにも決心が要る。
ヒューマントラストシネマ有楽町(シアター2)にて。