単なる雑記

きのうの朝6:00ごろ。駅への道を歩いていると、向かいから自転車がやってきた。30歳ぐらいの女性で、いでたちは上がTシャツ、下はジャージだ。
アクシデントは、私とすれ違おうかというときに起きた。女のポケットから、何かが落下したのだ。ゴミくずだろうか。私は目を凝らす。
ゴミなんかではなかった。1000円札とATMの明細だった。
どうしよう。女は気づく様子もなく、だいぶ行き過ぎてしまった。かといって、何もせず放置して去るのもあれだ。
「すみません」私はほとんど叫ぶぐらいの声でいってみた。
女は振り返った。そしてその瞬間にもまた何かを落としていたのだが、とにかくこちらに気づいてくれた。
まずそばのものを拾い、つかつかと私のほうに歩み寄る。そして私の差し出したブツを受け取る女。
「どうも、すみません」そう話すのは、すさまじく低い声だった。
ちなみに1000円札は何枚かまとめて四つ折りになっていて、4枚か5枚あったと思う。それにしても、紙幣をポケットにダイレクトでねじこむとはねえ。というか、それがダイレクトってことは、キャッシュカードもダイレクトなんだろうか。
まあ、財布に入れるにしろ、素で持つにしろ、落とすときは落とすわけだしな。価値観の問題なのかもしれない。