埼玉西武ライオンズ×統一ライオンズ(アジアシリーズ2008GAME7、東京ドーム)

「伝説の走塁」再び

最後の最後にいいものが見られた。0-0で迎えた9回裏、2アウト。石井義人がフォアボールを選び、ランナー1塁。ここでバッターは佐藤。
打球が飛んだのは左中間だった。ただ、勢いがなく間を抜けはしない。1、3塁だなと見えた。しかし、石井が2塁ベースを蹴ったあたりから、サードコーチャーはここで決めるんだといわんばかりに、思いっきり手を回す。
そんな馬鹿なと思ったが、レフト・センターがいくらか譲り合いモードになったこと、それに中継へ入ったショートの油断が重なって、石井が1塁からサヨナラのホームイン。
やっぱり、野球は2アウトからだなあと実感。引き締まったいいゲームを見せてくれて、両ライオンズには感謝の気持ちでいっぱい。

2次会

胴上げ、監督とMVP佐藤のインタビュー、表彰、写真撮影と進み、お待ちかねの2次会。
わりと普通に進んで、3本締め。ファンからの「いいぞ/いいぞ/応援団」コールで終わり――、かのように見えた。
しかし、トランペットが中島の応援歌を奏でてリスタート。その後、G.G.佐藤ブラゼルボカチカと続いて、高木浩之。まさか、ここで浩之の応援歌が聞けるとは。
さらに、誰か忘れてないかという雰囲気のなか、細川も追加でやる。次に鳴り響いたのはファンファーレ。これは統一ライオンズが応援で使っているものだ。応援団が気に入ったのか、試合中からたびたび吹いていた。「おおおー」と沸くライオンズファン。いったん座り、ファンファーレに合わせて、わああっと立ちあがるなんていうシーンもあった。
そして清原チャンス。いつもなら2次会でのコールは、「いいぞ/いいぞ/ライオンズ」だが、きょうは清原コール。
最後に「いいぞ/いいぞ/応援団」で、今度は本当に終了。面白い「アンコール」だった。

メモ

水道橋の駅から、東京ドームへと向かう道すがら、多くの人が道路を見つめている。そこは、東京国際女子マラソンのコースになっていたようだ。
きょうはレフト側(11ゲート)から入ってみた。おそらく、そのほうが早かったと思う。
スクリーンが見えるちゃんとした席を選びたかったら、開場してから45分以内には到着したいかな、という感じ。
子どもたちの「ボールください」がすごかった。しかも統一の選手にも。言葉が通じないだろうに。
試合前の1-9はGAME2とは異なり、セレモニー後におこなわれた。
相手キャッチャー(ガオ・ジガン)の肩はよさそう。6回裏、栗山が盗塁を成功させたシーン。完全にモーションを盗んでいたのに、それほど余裕がなかった。
4回裏に球場が球団歌を流した。しかし、それがあっても、5回裏には応援団が球団歌をやった。
統一の先発アルヴァラードは、13日に4イニング、きのう15日に1イニングで、きょうも6イニング。疲労をものともしないピッチングだ。もし統一が勝ってたらMVPは彼だったかな。
7回裏、銀仁朗に代打原。当然、8回の表は交代のキャッチャーを出す必要がある。きょうはアジアシリーズで、スコアボードの表記はアルファベット。原は「T.HARA」である。これを私は、田原と誤読してしまい、「えっ、引退するのに、このシリーズ登録されてるのか?」と素で勘違いしてしまった。
9回裏の最後の場面、外野の守備がうまい・へたというデータは、コーチの頭にあったのだろうか。

スコア

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
統一 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
西武 0 0 0 0 0 0 0 0 1

得点経過

9回裏、佐藤の左中間サヨナラタイムリー2ベース。

NPB公式より

試合時間:3:07
観衆:18370