西武×楽天(23回戦、西武ドーム)

一瞬の幻

かねてから好きだった人に、思いを伝える。告白はうまくいって、憧れのあの人と付き合うことに。しかし、翌朝彼女から電話が。「やっぱりごめんなさい……」
きょうの試合展開をたとえるなら、そんな感じだ。

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マジックは2。この日、スコアボード上の速報は、バファローズの劣勢を伝えていた。うちが勝てば優勝である。
3-2と競った状態の8回表。セギノールに2ランを食らい5-2。しかし、その裏の攻撃、ライオンズは一挙5点を奪ってひっくり返す。球場は、もう優勝が決まったかのような盛り上がり。あとは最後をグラマンが締めるだけ、だったのだが、がちがちになった内野がミスを連発。逆に5点を奪い返され敗戦。

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優勝は持ち越されてしまったが、満足のいく試合だった。特に大沼がこの時期にロングリリーフで好投したことは、ポストシーズンにもつながると思う。

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9回表、中島が悪送球で逆転のきっかけを作った(記録は内野安打だが)。その後マウンドへいくので、何をするのかと思いきや、ロジンをつけていた。
あたかも、滑ったことが悪送球の原因といいたげな行動だったが、中島がロジンをつけるべきなのは、手ではなく心や精神ではなかろうか。

メモ

開場は予定より15分はやまり11:15。所沢市民応援デーのテントをながめていると、参加特典でヒートアップマフラーを配っていた。余り物はこんなところに活かされてるのか。
5回終了後、満塁御礼と、パ・リーグ五十嵐記録員の2000試合出場が紹介される。名鑑によるとこの方、所沢高校出身だそう。
この球場は、いつの間にか、ビジターチームのヒーローインタビューを流さないようにしたのか。おそらく、フェルナンデスだったのだろうけど。
西武ドームでのイーグルス戦は今シーズン最後。エール交換があるかと思っていたがなし。向こうは長時間にわたり2次会をしていた。これだけ劇的な試合だと、そうもなる。
試合後に「帝京大学プレゼンツ西武ドーム体感フェスティバル」という催し。グラウンドウォークとベースランニング。ことしになってから初めてグラウンドに入ったけど、芝の感触がちゃんと芝っぽくなっていた。
いままで、ブルペンの投げるスペースは2人分だと思っていたが、間近で見ると3人分あった。まあ、真ん中はめったに使わないのだろう。
ベースランニングのほうも、行列だがやった。こちらはベース周囲の土の感触が新鮮だった。思ってたよりもかたい。
イベント参加記念のプレゼントは定規。角度を変えると、「LIONS」「Teikyo University」の2種の文字が現れる。

スコアボード

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
楽天 1 0 2 0 0 0 0 2 5 10
西武 0 1 0 0 0 0 1 5 0 7

得点経過

1回表、フェルナンデスが右中間へタイムリー2ベース。
2回裏、中村がうまくすくいあげてレフトへソロホームラン。
3回表、フェルナンデスがレフトへライナー性の2ラン。
7回裏、片岡がセンター方向への打球。守備がもたつく間に、一気にホームを陥れる(記録はエラーと3ベース)。
8回表、セギノールがバックスクリーン左へ2ラン。
8回裏、細川がセンターへ犠牲フライ。
8回裏、片岡がセンター前にタイムリー。
8回裏、後藤が右中間へ3点タイムリー2ベース。
9回表、藤井が押し出しのフォアボールを選ぶ。
9回表、フェルナンデスがバックスクリーンへグランドスラム

NPB公式より

試合時間:4:22
観衆:33229