つかこうへい著、武蔵野次郎解説『初級革命講座 飛龍伝』(角川文庫、2008/7改版)

学生運動をコミカルに描いた作品。所々に面白い設定が見られるのだが、文章のテンポが好みではなかった。

北村薫著『北村薫の創作表現講義 あなたを読む、わたしを書く』(新潮選書、2008/5)

2005、2006の両年に早稲田でなされた講義をもとにした1冊。実用的な話はあまりなく、小説を書く基礎条件をあなたは満たしているか、と問いかけるかのような内容。実際の授業はどうだったのか知らないが、本として読む限り、北村薫がなぜ教壇に立ったのか、何を目的に講義をしたのか、そのへんが見えてこない。