第74回(平成19年度)NHK全国音楽コンクール

ことしは18年度なので、次回の話なのだが、中学校の部のところの作詞者に重松清の名前がある。
http://www.nhk.or.jp/event/oncon/の下の方、「ご案内」のところを参照。

勢古浩爾著『ああ、顔文不一致』(洋泉社新書y)

物書きについて、顔と文章が一致するのかどうかを検証。そして、顔をネタにあれこれ議論することの意味合いを考えていく本。できれば、暇なときに読みたかった。
重松清について扱われているのは、p.75-77。「ごついのにやさしい重松清」という小見出し

重松清をテレビの「情熱大陸」で見た。見た目はごついが、怖い顔ではない。むしろ、この文章*1のようにやさしいのである。

というのだから、どちらかといえば顔文一致の例なのか。
まあいい。それ以前にわからないのがタイトルだ。ふりがなが一切ないのだが、顔文一致は「がんぶんいっち」なのか「かおぶんいっち」なのか。言文一致を「げんぶんいっち」と読むことからして、おそらく前者なのだろうが、どうしても頭の中だと後者で読んでしまう。
こういうふうに、くだらない、かつ、どうでもいいことについて、あれこれ思い悩める人が読むと面白いのではないかと。

吉岡忍+古木杜恵グループ著、相沢光一・稲泉連・笠谷寿弘本文執筆『フリーランス・ライターになる方法』(NHK出版、生活人新書)

フリーライター志望の人よりもむしろ、雑誌編集者になりたい人にも資する本だと思う。
第4章が「著名ライターの修行時代」となっていて、そこに重松清のインタビューが載っている(全9ページ。ちなみにほかは、荻原博子高山文彦佐野眞一与那原恵)。大学を卒業してから、いっぱしのライターになるまでのお話。

*1:その日のまえに』p.145からの引用。