ジュンク堂池袋店

17:00ごろ、電車を降りて、外を歩こうとしたら、すさまじい雨。傘を持っている人でさえ、歩くのをためらっている。でも、やむ気配がないので、ぬれながら店へ向かう。
5分ぐらい歩いて到着。ジーンズのひざ下全体がぬれてしまって、気持ち悪い。
3Fを見ていたら、垣根さんのサイン本(『君たちに明日はない』)が。元帯だったけど、さすがに初版ではなく3刷。
きょうここにきた目的は、横山さんのサイン会があるからだ。けど、4Fの喫茶の前をのぞいてみると、まだそんなに並んでいなかったので、もう少し店内を見る。
すると、放送で、「本日午後6時30分開始を予定しておりました…」との声。もしかして強雨のために中止?んなわけないよな、と思っていると、開始の時間を午後6時に早めるとのこと。
というわけで、また4Fに戻る。私同様に、放送を聞いた人たちが列を作る。
PM5:50ごろ、横山さんが喫茶の前の、私たちが列を作っているところに姿を見せる。そして「すいません、ちょっとトイレいってきます」といって、通っていく。おおぉ、こんな声でしゃべるんだ、なんていうことを思いながら、しばらくすると横山さんが戻ってきた。
開始直前に並んでいるお客さんにあいさつをする。「雨の中ありがとうございます。うしろのほうのかたは遅くなっちゃうと思いますけど、帰らないでくださいね」とか、そんなことを横山さんがいうと、拍手が起こる。
列の前のほうに『ルパンの消息』×3冊、『クライマーズ・ハイ』『出口のない海』(1996年に出たマガジン・ノベルスのほう)の計5冊もサインをもらう輩がいたのだが、そんな人間がいても、横山さんはまったく嫌な顔をしない。というか、面倒くさいという感情が、そもそも彼にはないのかもしれない。それほどまで読者を大切にしているんだなと感心。
私の番がきた。整理券の裏に、著者へのメッセージ欄があったのだが、それを読んだ横山さんが、署名と為書に加えて、気の利いたお言葉を書いてくれた。心の底からうれしい。感謝感激。
おまけも充実。作品に登場する「喫茶ルパン」の店名マークが入ったマッチとコースター、さらには直しが大量に入っているゲラ原物(なんと、これにもサインと落款がしてある)までくれた。たった1枚(2ページ分)ではあるが、それでもどうやって作品が成ったのか、大いに参考になる。ほかのページのも見てみたいというのは欲張りすぎだろうか。
そして最後に握手までしていただき、大大大大大満足。横山さんのイメージがだいぶ変わった。