『キャピタリズム~マネーは踊る~』

アメリカは富者を利するようにできている。そんな事象のいくつかを取り上げたドキュメンタリー。

知らなかったことがたくさんあった。まずはパイロットの薄給。とある女性はアルバイトで犬の散歩までしているという。私の認識だと、数が不足していて会社間が奪い合う職業かと思っていた。アジアではパイロット不足での運休も聞くし……。アメリカでは状況が別なのか、あるいは2009年の映画だから当時は何かが違ったのか。

逆にパン工場で働いて年収6万5000ドルという素敵な話も出てくる。上の人間が利益を独占しなければ、それが可能になると。

後半。金融機関への税金投入に反発するムーアは、現金輸送車で乗りつけて回収を試みる。これは『華氏119』での散水とも重なった。絵づくりのひとつのパターンだな。

DMMレンタルにて。