雨宮処凛著『非正規・単身・アラフォー女性 「失われた世代」の絶望と希望』(光文社新書、2018/5)

著者はまあまあ好きだが、これは買うつもりがなかった。というのは、労働とか格差は彼女のメイン仕事で、同じ題材の本がすでにあるから。特段、目新しいことも書いてないかなと。
それなのになぜ購入したか。あとがきによる。
「なんだかものすごく役に立つ一冊になってしまったのだ。これで780円(税別)とは、お得だ。自分で言うのもなんだが、今までで一番、読者にとってコスパがいい本を書いてしまった」
本人がここまでいうなら、読んでみようかなと。
内容としては、8人の女性へのインタビュー+巻末対談。4部構成で、それぞれ扱っているのは非正規、婚活、生きづらさ、親の介護。
コスパがいいという自賛に間違いはないと思う。がんばって働いてる人にやる気をもらえるし、未知の世界は勉強になった。特に婚活。男は若い子ばかり求めるから、年齢がむちゃくちゃ大事になってくるんだな……。焦ったり、必死になる意味が初めて理解できた。