不登校の子への手紙

さいきん朝日で話題になってたので、自分の経験を……。
中学1年のときのことで、私は書いた側だ。
相手は仮にAとする。Aとの関係は、名前の順で前後なのと部活が野球でいっしょだった。
仲が良いとまでは言えないが、部活帰りに4-5人で寄り道するぐらいのつながりはあった。
そいつが2学期からだったかな。まったく来なくなった。別にいじめられてもいないし、原因となる出来事もなかった。
野球部でもクラスでも気にはしていたが、姿を見せず2学期が過ぎていった。
そして新年。Aから私へ年賀状が送られきた。
ちょっと驚いたかもしれない。そういうのを出してもらえる関係だったんだなと。
もちろん返した。こんなメッセージを書いた。
「無理に学校へ来いとは言わない。でもずっと待ってるから、もし来たくなったら来て」
これですべてが解決したらよくできた話だが、もちろんそんなことはない(笑)
時がたって2月か3月。担任との面談があった。そこで聞いたのだが、Aの母が私の年賀状をとても喜んでくれたそうである。
ただ、A本人がどう思ったかはわからない……。
ここで話が終わるのならば、特に後悔はない。しかし、もう少し続いてしまう。
一度、Aの家へ行ったのだ。
私ともうひとり、小学校からAと仲良くしてるやつのふたりで、登校途中に寄った。
「学校、行ってみない?」と声をかけたが
「今日はいやだよ」とつれない返事だった。
なんか余計なことをしちゃったなという思いは、20年以上たっても残っている。
その後は知らない。中3の最後まで転校しなかったから、同じ学校を卒業したんだと思う。
名前を検索してみたら、発明関係で数件ヒットした。ただ、そこまで珍しい名前ではないから、同姓同名の別人かもしれない。