山本美希著『ハウアーユー?』(祥伝社、2014/9)

正岡さんは外国人妻を残して姿を消した。妻は気丈にふるまおうとするものの、次第に病んでいく。そんな彼女と娘、さらに隣家の少女とのかかわりを描いた作品。
巻末で創作のねらいが事細かにつづられている。私はそのひとつとして感じ取ることはなかったが、純粋に物語として面白い。いきなり失踪するから、帰ってくるかどうかに興味をひきつけられる。
表題の問いに対しては、そのときどきのよしあしがあり、また長い目でみても同じようによしあしがあるんだろうなあと思った。
第3刷発行2014年12月10日。