榎本ナリコ著『スカート』(Big Spirits Comics Special、2002/6)

自炊するまえに再読。高校生3人が主人公で三角関係になっている。女性である自分にとまどう葉子、葉子に恋する幹、同性の幹に魅かれる花。性差や同性愛など、『センチメントの季節』では表に出てこなかったテーマが描かれる。
あとがきはいつもながら興味深い。男子にまじって遊ぶような運動神経のいい女子を羨望していたというのは、へーそういうものなのかと思った。あと女子は服装にかんして自由だという記述は、本当にそのとおりで男としてはさみしくなった。
この本が出てから14年。性についての理解はだいぶ広がってきたと思う。それでもまちなかをスカートで歩く男がいたら、変質者と見られるか、動画サイトのネタとして消化されるのがオチなんだろうな。