秋本治原作、秋田禎信・朝井リョウ・石原宙・岡田邦彦・初野春・東川篤哉小説『VS.こち亀 こちら葛飾区亀有公園前派出所ノベライズアンソロジー』(集英社、2016/9)

小説とこち亀のコラボレーション全6編。分量は最初のおそ松さんだけ約80ページで、あとは50ページほど。
元作品はどれも読んでないし見ていないが、総じて楽しむことができた。5段階評価をするならこんな感じ。

おそ松さん」:3.5
魔術士オーフェン」:1
「チア男子」:5
ガールズ&パンツァー」:5
ハルチカ」:3.5
謎解きはディナーのあとで」:3.5

「チア男子」は文句なしによかった。グルメサイトを扱っていて、いまふうで面白味がある。こち亀のキャラクターもしっかり生きていた。
ガールズ&パンツァー」も完璧。両津と本田が戦車道チームと対戦。メカやバトルはこち亀に頻出の題材だから、成功は約束されていたかもしれない。
低評価をした「魔術士オーフェン」は、原作を知らないために展開される世界観がまったくわからなかった。とはいえ、知っていたとしても楽しめたかどうか。
あとの3つはそれなりによかった。ただ、「ハルチカ」にかんしては、両津の言葉遣いにすこし違和感があった。