志村貴子と藤が谷女学院新聞部著『青い花公式読本』(F×COMICS、2009/9)

だいたい半分がアニメがらみの内容。配信で見られるなら見たいのだが、ふみ役・高部あいの件で停止になってしまったようで……。DVDレンタルなら大丈夫とはいえ、手間がかかるからなあ。
特に面白かったのは志村貴子の対談3本。ひとつめのゲスト・羽海野チカは、スラムダンクについての言及がなるほどなあと思わされた。

羽海野 試合がクライマックスに差し掛かると、どんどんセリフがなくなっていくじゃないですか。集中すると、試合をやってる側も見てる側も、なにも聞こえなくなる。それをよく描ききったなあ、って思うんですよね。(p.105)

再読する機会があれば、注目してみたい。
あとは下北沢にジャンプの早売りをしている自販機があったという話も、すごく興味深い。
みっつめの松苗あけみは、大島弓子の家に押しかけていって相手をしてもらった(p.133)というのが、時代を感じる。いまだったら警察呼ばれてもおかしくない。
本全体としては、アニメを見ていない人なら関心がわくだろうし、見てる人はさらに理解が深まると思う。原作の話はそこまでないが、それでも著者の対談などにちょこちょこ出てくる。あきらの名前は担当編集者からとったとか。