第1回江の島将棋頂上決戦

イントロ

つるの剛士企画の将棋イベント。サムエル・コッキング苑の入場料(200円)のみで見られるということで、行ってみた。
江の島へ上陸するのは久々。おそらく小学校のころ以来で、約20年ぶりになるのかな。
もよおしが11:00からで、直前に到着。家から展望台脇の会場まで30分ほど。

江の島竜王戦

つるのさんと、湘南学園将棋部・徳永さんの平手戦。徳永さんは本日参加の戸辺誠六段の教え子であると同時に、つるのさん宅で将棋を指したこともあるそう。棋力はアマ四段。戸辺六段は平手で教えているとのこと。要するにすごく強い。クリアファイルがもらえる予想カードは徳永さんのほうを選んでみた。

将棋は振り駒で徳永さんの先手。▲7六歩△3四歩▲2六歩△4二飛と角道オープン四間飛車の出だし。しかしながら、結局角道を閉じて対抗形の相穴熊に。中盤で機敏に仕掛けた徳永さんが徐々にリードを拡大して制した。相穴熊にありがちな「いったん差がつくと……」というやつかな。駒組みはなかなか見応えがあった。
将棋はとても面白かったが、残念なことが。むちゃくちゃ寒いのである。本日の最高気温は10度。私が上着をきてフードをかぶった状態で凍えてるのに、出演者は防寒具なし。これはつらいだろう。運営の方は配慮してほしかった。対局中にストーブが導入されたが、そんなものの1個では何も変わらなかったに違いない。
12:30ごろ終了。1時間ほど休憩ののち、午後のもよおしへ。

師弟対決

つるのさんと、師匠である戸辺六段の飛車落ち。単なる駒落ちではなく、お遊びが盛り込まれている。つるのさんの出題する「湘南クイズ」に戸辺六段が答えられなかったら、お助けアイテムが使える仕組み。
将棋はつるのさんがうまく駒組みをして、仕掛けのところで最初の湘南クイズ。「藤沢市の鈴木市長は1950年何月何日生まれか」という問題。正解確率は365分の1。知らなければ当てようがない(笑)。戸辺さんの回答は3月15日。正解は1月3日。つるのさんはお助けアイテムから木村八段のヒントを選択。そこで木村八段が示したとおりに将棋は進行。つるのさんがうまく指して終盤の入口へ。
ここで再びの湘南クイズ。「隣にある展望台の名前は」という問題。これ、私も知らなかった。戸辺六段の回答は「江の島頂上タワー」。正解は「江の島シーキャンドル」。不正解だったものの、戸辺六段の回答、好きだなあ。
こんどのお助けアイテムは会場からの1手。つるのさんがお客さんをひとり選んで、その人に戸辺六段の1手を指してもらうというもの。つまり、つるのさんからすれば将棋に詳しくない人を選ぶほうが得なのである。
つるのさんがピックアップしたのは小学校低学年の女の子。将棋は知らないと言ってたかな。木村八段が「駒台で1番大きな駒を持ってみようか」とアドバイス。女の子は教えのとおり飛車をつかんで、△9二飛と自陣に打ち下ろした。
いやあ、安心した。本来であれば敵陣に打ちたかったが、△9二飛も受けには利いている。ここまでの将棋が台無しにならなくてよかった。
対局は最後、つるのさんが逃げ方を間違えればという局面になったが、正確に指して勝利。お助けアイテムを見事に活かした形となった。
イベントの締めは出演者全員でトークショー。将棋の魅力や将棋界について。きょうの客層は将棋を知らない人が半分ぐらいの感じ。そういう人たちに興味をもってもらい、このイベントが10回、20回と続いたらいいなあと思った。