『かぞくのくに』

dビデオにて。選んだ理由は公開当時も見たかったから。
安藤サクラ演じる主人公のリエ。彼女の兄はかつて帰国事業で北朝鮮へ渡った。このたび病気の治療で25年ぶりに日本へ戻ってくる。本作は兄が家族と過ごした日々を描く。
名作といっていいと思う。言葉を使いすぎず、行動で示すシーンが多い。見事だし、シリアスな題材にはそれが合っていた。
特に好きなのは、兄妹でスーツケースの店へ入るところ。兄は品物がさぞかし気に入ったようだが、値段を見たとたん一礼して去る。この部分はあとのほうでも意味をもってくる。