『21グラム』

dビデオにて。この作品を選んだ理由は、『バベル』と同じで音楽のサンタオラージャが好きだから。2006年ごろ、新文芸坐で見るつもりだったのに寝坊した過去がある。
主な登場人物は3人。心臓移植を受ける男、ドナーの妻、そしてドナーを車でひいた前科者。
それぞれが複雑な事情を抱えるなか、手術を受けた男はドナーが誰であるのか探り始める。よくありそうな展開だが、陳腐さは感じない。ひとつだけでも難しい題材が入り組んでくるのだから……。
生命とか生きてゆくことを考えさせられる、強度の大きな作品だった。