サタミシュウ著、今野杏南解説『SでもMでもなくこれは恋とか愛』(Kindle版、2014/3)

美樹という男を主人公にすえたシリーズの3作目。再び前作から時は流れ、美樹は学校教員を辞め塾講師になっている。書店員の女性が今回のターゲット。
感想としては、マンネリの部分が大きいかなと。思うようにしたい男と、それに応える女。組み合わせが同じである以上、行為の描写はどうしても似たものになってしまう。
それでも最後に妻の秘密が明かされるところは、うまくできたストーリーだと思った。
今野杏南さんの解説では、サタミシュウ作品への思い入れと自らも官能小説を出す*1ことが綴られている。

*1:『撮られたい』、ティー・オーエンタテインメント刊。