喜国雅彦著『月光の囁き2 褒美の代償』(My First BIG SPECIAL、2005/8)

1巻は2006年2月に読了。続きを読みたかったが、コンビニコミックはなかなか都合よくブックオフにはない。当然、コンビニからはとっくに消えている。それで読まずにいたが、このたびアマゾンのマーケットプレイスで購入。
2巻には大森望トーレン・スミスの解説が収録されている*1。後者の指摘でなるほどと思ったのが、マルケンは「ふつうの人間の物の見方を示す基準線の役割を果たし」ているという部分。いわれてみればそうだなあ。楽しんで読んでいると、なかなか作意に気づかない。
あとは舞台。「栗林公園」(p.80)と出てきて、ああ高松なのかと。

喜国雅彦著『月光の囁き3 絆』(My First BIG SPECIAL、2005/9)

この巻の解説は塩田明彦。63章ラストからの新展開には意表をつかれた。全体とおして思ったのは、携帯電話のある時代・スマートフォンの時代を背景にすれば、また新しい『月光の囁き』が描けるだろうなということ。

*1:文庫版では4冊だったものが、この廉価版では3冊になっている。したがって、この巻に解説が2本ということらしい。