「ドキュメント72時間 #13 高知競馬場に夢が咲く」

面白かった。番組はレースがなかった金曜に始まり、開催がある土曜、日本ダービーの馬券でにぎわう日曜へと続く……。
印象的だったのは日曜。(JRAの)ダービーが終わると、目前の高知競馬は見ずに帰る人もいる。ひとりのおっちゃんがいった。
「高知競馬はええわもう。配当がちょっと少ないき」「迫力がない」
高知の方言「き」が耳に気持ちいい。迫力がないってのは春に私がいったときまさに感じたことで、いたく共感。
あたりが闇に染まるころ、パドックには「初めて高知競馬へきた」という男性が……。3月で廃止になった福山で厩務員をしていたそうだ。かつての担当馬がここへ転厩。それで応援にきたというのだが、馬は高知5戦目にして初勝利。レース後、職探し中の男性は「俺も頑張らなきゃ」とつぶやいた。こういうめぐりあわせを見ると、物語とはうまくできているものだなあ。