一色伸幸『配達されたい私たち』(角川文庫、2013/3)

WOWOWで放送されているドラマの原作。まちBBSの大船スレでロケ情報を目にして以来、気になっていた。肝心のドラマそのものは、WOWOW未加入のため見ていない。
主人公はうつ病に苦しむ男。あるとき、郵便配達員の捨て去った手紙7通を発見し、自分がなりかわって配達していくおはなし。舞台はほぼ全編が大船で、この土地にただよう空気が作品の重要な味付けとなっている。

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面白く読んだが、それはストーリーへ触れる楽しさにとどまったかな。文章を読む快楽が足らなかった。うまいことをいうのだが、文章が面白いんではないんだよなあ。このへんは、作家ではなく脚本家であるハンデかもしれない。
それでも一色伸幸は小学校の大々先輩なので、これからも読んでいきたい。