「NNNドキュメント'12 遠きフクシマの故郷〜さまよえる家族たち〜」

双葉町に掲げられた看板「原子力 明るい未来のエネルギー」。その標語の考案者を含め、避難者たちの生活を記録した番組。
標語が賞を取ったのは小6のとき。時は流れ、大沼勇治さんは町内にオール電化アパートを建設。それも原発事故で無駄になった。
一時帰宅を繰り返すなか、大沼さんは件の看板前で紙を掲げる。「明るい」という文字に×印、紙を裏返すと「明るい」の部分が「破滅」と入れ替わった。大沼さんは、複雑な思いを持ってきたのがこれで区切りがつけられたという。
番組としては悪くなかったが、私の見たいものではなかった。子ども相手に標語を考えさせ、賛同者を募るという手法について突っ込んでほしかったな。個人的な思いのみだと、広がりがない。
ナレーター中山由佳。2012年12/30、BS日テレにて(12/23、日本テレビ放送分)。