那須正幹著『ズッコケ中年三人組age46』(ポプラ社、2011/12)

年をとれば、近しい人の不幸も増えてくる。物語はそんなところから始まり、亡き人をめぐってトラブルが起こる。
読者に子どもを想定してないとはいえ、大人の世界へ大胆に踏み込んできたなあと思う。面白く読んだ。
あとがきでは、作家仲間を失ったことが本作の背景としてあげられている。私も今年、父方・母方の祖父が亡くなったので、作中にこめられた思いは、かなりリンクするところがあった。

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(p.194)8行目冒頭、「した。」のあとが1字アキになっている。何かを取ったのに、詰めるのを忘れてしまったのだろうか。
(p.246)「直前まで第一戦で活躍」とあるが、普通は「第一線」だろうな。