『希望の地図 3・11から始まる物語』(幻冬舎・Kindle版、2012/7)

ざっと初出時の文章と照合したところ、加筆は大きく2箇所。まずはエピローグ。これは丸々新たに書いたようだ(連載時も「エピローグ」という章立てはあったが、書籍版で第9章になっている)。
もうひとつは、第2章の途中。新成人向けメッセージの引用されている箇所があるのだが、ここも加筆になっている(連載だと25回・26回の合間にあたる)。

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共感したのが、被災地の荒れる成人式に思いを巡らした箇所。「かもしれない」という想像を捨てないのが大事だと書いている。また原発問題については、「百人いれば百通りの『私の正しさ』がある」と。
話は変わるが、いまの世の中、多様なことに惑う人も多いのかなと思う。だから、首長にリーダーシップのとれる人が求められる。
多様さは迷いを生むかもしれない。でも、その迷いは大切なものなんだろうな。私はそんなことを考えた。