池田進吾さんとのトーク 「ボクシングを書く(描く)ということ」

きのう18:30から、紀伊国屋書店(新宿南店)7階のサザンシアターロビーにて。
『空の拳』と『空の拳 挿画日記』の発売記念なのだが、両方買わないと整理券がもらえないということで、少しハードルが高い。しめて3675円。それだったら、なにかおいしいものを食べようと考えてもおかしくない。
しかし予約せずに参加できた点では、あげられたハードルにありがたみを感じる。

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トークのタイトルは冒頭に書いたとおりで、内容は大ざっぱにいうと連載の振り返り。話としての深まりはなかったが、ひとつひとつの発言は聞く価値のあるもので、満足している。
深まりがなかったというのは、ふたりのほかに司会で出版社の方がいて、難しい状況になった気がする。
たとえば質問を投げかけるとして、それがふたりに共通して聞ける問いであることは、そんなにないと思う。小説と挿画でやってることが違うから。
かといって、両者に別々の質問をしていっても、単なる一問一答で話が深まらない。
進行を担う司会者がいる時点で、行き詰まりは少し見えた感がある。鼎談の難解さだな。対談と違って、話の割り振りという要素が生じるからね。

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聞いてよかった発言は、大きくいってみっつあった。いずれも角田さんのもの*1で、ひとつめはスポーツ選手の言葉について思うこと。ふたつめは本作の裏にあるテーマ。最後は舞台を2000年に設定した意図。
トークは1時間で終了して、サイン会に移った。

*1:もちろん池田さんにそういう発言がなかったわけではない。ただ『空の拳 挿画日記』と重なる部分が多いので、あえて取り上げない。