「ザ・ノンフィクション アイドルすかんぴん2」

登場するアイドルはふたり。1人目のひなたさゆりは、すかんぴん*1なだけでなく、過呼吸の発作を抱える。お金がなくて通院を欠かすこともある。おでん汁を食事代わりにしたりもする。それでもアイドルをあきらめない。
「人を楽しませたい」という彼女に、スタッフが「別にアイドルでなくてもいいのでは」と問いかける。「私はアイドルがいいです」と彼女。そう答える表情のやわらかさが印象に残った。執着よりも、達観を感じた。
(※2015年1/9追記:『週刊文春』2015年1/15号で、アリスプロジェクト所属アイドルに貧乏を過剰に装う仕込みがあったと明かされている。上記部分もそれにあたる可能性がある)
もうひとりの鈴木真麗奈(まりな)は、海賊アイドルforchunの一員。ライブイベントに自分たち目当ての客がひとりだけで、1000円しか払われない悲しい状況。彼女以外のメンバーふたりは、活動に身が入らない。やがて解散が告げられた。最後のライブは動員が3人。映像は次のオーディションへと向かう真麗奈をとらえて終わった。
アイドルに限らずバンドとかでも、メンバー間に温度差が生まれることはあるだろう。そんななか、他のメンバーを迎えにいったり、遅刻を防ごうとがんばる彼女は、よく気持ちを切らさなかったなあと尊敬する。事務所からの解散通告以前に、衝突して終わっていてもおかしくなかった。気持ちを支えたものはなんだったのか。もう少し迫ってほしかった。
10/7放送。語り泉谷しげる

*1:きわめて貧乏なこと(広辞苑より)。