群馬ダイヤモンドペガサス×埼玉西武ライオンズ(NPB交流戦、上毛新聞敷島球場)

イントロ

まさか約1カ月で、また前橋へくることになるとはね。きのう家に帰ったのが1時ごろだったので、早めにいって観光する気にはならず。電車もほとんど寝ていた。
この球場は6度目だが、バックネット裏は初。逆から見る景色はそこそこ新鮮だった。川沿いを走る車がちらりと見えたりね。

試合

結果から書くと、6-4でライオンズが勝利。
きょうのチケットは大人1500円だった。個人的には、値段分のものは見せてもらったかなと。
具体的には、内野席からの景色が500円。ダイヤモンドペガサス先発ソラルテの5回無安打ピッチングが500円。あとは石川の逆転3ランが500円。

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ソラルテはフォーム的にはネルソンのような感じ。まっすぐが148-151km*1で、スピード・力ともに感じられる。ただ、上のレベルで戦うためには、まっすぐ以外にカウントを整えるボールがほしいか。
初回、内野守備の乱れなどで2点を先制されたライオンズ。6回にタイムリーで1点を返したところで、石川の逆転3ランが飛び出た。試合前にサク越えを見たとき、俊足のイメージが先行するものの意外にパワーあるんだよなと思った。そのパワーがここでも炸裂。飛距離も十分で、ライト側入場口の右、中通路と最上段の中間あたりまでいった。興奮したね。ホームランにではなく、あそこまで飛ばしたことに。

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ライオンズの課題は内野守備。単純なエラーについては練習を重ねて減らしてほしい。
ひとつ特筆しておきたいのは、8回裏1アウト1・2塁からセンターオーバー2点タイムリー2ベースの場面。センターを越えているので、2塁ランナーは当然帰ってくる。問題はその後。中継に入った林崎は、1塁ランナーがホームに向かっているのに、3塁へ送球してしまったのだ。これはもちろん、バッターランナーの3進を防ぐためではない(その場合は、ボールを持って戻ってくればいいわけだから)。つまり林崎としては、1塁ランナーが3塁を飛び出たというふうに見たんだろう。しかしながら、ひとつのアウトを取ることとホームインされないこと、どちらが優先かと考えたらねえ……。

埼玉西武ライオンズ打撃成績

位置 選手 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回
(遊三) 永江 右飛 --- 中飛 --- --- 二ゴロ 投ゴロ --- ---
(三遊) 林崎 投ゴロ --- --- 二ゴロ --- 右飛安 --- 遊ゴ安 ---
(指) 斉藤 二ゴロ --- --- 右飛 --- --- --- --- ---
打指 石川 --- --- --- --- --- 右飛本 --- 一ゴロ ---
(右) 梅田 --- 捕ゴロ --- 投ゴロ --- 左飛 --- 犠飛 ---
(左) 駒月 --- 投ゴロ --- --- 捕邪飛 一邪飛 --- 左飛 ---
(二) 美沢 --- 一ゴ失 --- --- 一邪飛 --- 右飛安 --- 右直安
(一) 荒川 --- 左飛 --- --- 遊飛 --- 遊ゴロ --- 右飛併*2
(捕) 藤澤 --- --- 空三振 --- --- 四球 --- --- ---
打捕 岳野 --- --- --- --- --- --- 二飛 --- 左飛
(中) 田代 --- --- 遊飛 --- --- 四球 右ゴ安 --- ---

群馬ダイヤモンドペガサス打撃成績

位置 選手 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回
(左) 萩島 三ゴロ 見三振 --- --- 中飛 --- --- 振逃 空三振
(遊) 新井 右直安 --- 空三振 --- 一ゴロ --- --- 遊ゴ失 ---
(中) 伊藤 四球 --- 一ゴロ --- --- 左直安 --- --- ---
打中 菅原 --- --- --- --- --- --- --- 空三振 ---
(右) 大松 遊ゴ失 --- 三邪飛 --- --- 三ゴ併 --- 中飛2 ---
(指) エスピノ 左ゴ安 --- --- 空三振 --- --- --- --- ---
打指 石突 --- --- --- --- --- 投ゴロ --- --- ---
打指 宇佐美 --- --- --- --- --- --- --- 空三振 ---
(二) 橋本 左飛 --- --- 遊ゴロ --- --- 中飛 四球 ---
(一) オドレマン 投ゴロ --- --- 左ゴ安 --- --- 三ゴロ 空三振 ---
(捕) 八木 --- 遊ゴロ --- 二ゴロ --- --- --- --- ---
納谷 --- --- --- --- --- --- --- --- ---
古川 --- --- --- --- --- --- 死球 --- ---
遠山 --- --- --- --- --- --- --- --- 空三振
(三) 山田 --- 三ゴロ --- --- 一ゴロ --- 見三振 --- ---
高津 --- --- --- --- --- --- --- --- 遊ゴロ

埼玉西武ライオンズ継投

田中(4)-中崎(1)-松下(1)-藤原(1)-宮田(2)
いずれもイニングの頭から登板。

群馬ダイヤモンドペガサス継投

ソラルテ(5)-栗山(1)-舟生(2)-北井(1)
いずれもイニングの頭から登板。

得点経過

1回裏、大松がショートゴロ。しかし併殺をねらった2塁送球がそれる。記録的には永江のエラーなんだろうが、ランナーのスライディングで美沢の捕球体勢が崩れた面もあるのかな。(西武0-1群馬)
1回裏、エスピノサが三遊間を破るタイムリー。(西武0-2群馬)
6回表、林崎がつまりながらライト前へタイムリー。(西武1-2群馬)
6回表、石川がライトへ3ラン。(西武4-2群馬)
7回表、田代がライトへタイムリー。(西武5-2群馬)
8回表、梅田がセンターへ犠牲フライ。(西武6-2群馬)
8回裏、大松がセンターオーバーの2点タイムリー2ベース。(西武6-4群馬)

メモ

17:00開場とのことだったが、私が到着した16:40ごろにはすでに開場していた。
バックネット裏の「新」と「聞」の間ぐらいで観戦。
内野席のトイレはきれいだった。外野もきれいなのだが、内野は高級感のあるきれいさだった。
内野席コンコース1塁側に売店。パークホテル楽々園の弁当*3や、飲物・菓子・かき氷など。5回裏終了後に弁当を買おうと思ったら、全部売り切れていた。
球場正面はクレープやら団子やらの車がいろいろ。
スコアボードのH・B・Fc。ランプを点灯させる球場が多いが、ここは下記のように枠が用意してあり、そこにアルファベットが表示される形式。ランプで済むし、メリットを感じない。

B●●●□
S●●--□
O●●--□

球審小池、1塁茂木、2塁西岡、3塁山本。
1回裏、1アウト1塁からランナースタート。キャッチャー藤澤の握りなおして送球したボールが、しゃがんだ田中へ当たりそうになる。おいおい。
2軍監督の考えなのか、あるいは上の意向なのか知らないが、内野手のポジションを相互に入れ替える交代をよくやるように思う。
個人的には、松下が投げるのをプロ入り後はじめて見た。フォームがえらく懐かしかった。
地方球場だったり、こうした独立リーグの試合だと、ボール係が球審とうまく意思疎通できていないシーンに出くわす。どのタイミングで補充するのか、いくつ持っていくのか……。
入場口のところにゴミ箱を置いてくれてよかった。

帰り

NPBの公式戦と違ってシャトルバスがない。しかも敷島公園バスターミナルからの路線バスは19時台がラスト。
タクシーを使わずに帰る方法としてはふたつ。ひとつは群馬総社まで40分かけて歩く。私はそうした。
もうひとつは球場から10分ほど歩き、大渡橋バス停*4から前橋駅に出る方法。群馬バスのイオン高崎線というのがあり、21:25が最終になっている(前橋駅まで190円)。
さて、球場を出て歩き始めたのだが、とたんにまとまった雨が……。試合中は降らなかったのに。お見送りに出てきた群馬の選手は困っただろうな。

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きょうは青春18きっぷだった。時間的に家まで帰れないので、高崎・熊谷間だけ新幹線。1580円なり。
熊谷の新幹線改札口は1箇所だけで、在来線につながっている。しかし、熊谷までの乗車券でもはじかれたりはしない。当駅で下車する人は、新幹線を出場した乗車券で在来線改札も出る必要があるからだろう。

*1:参考までに田中は144-147kmぐらい。

*2:浅いフライ。ランナー判断ミスで戻れず。

*3:売店自体が楽々園の経営なのかな?

*4:神町交差点の南50mほど。