2/19「報道の魂」

見るつもりなかったのだが、「ヨンパラ」からの流れで……。えらく中身が濃かった。
長期および無期の受刑者を収容する岡山刑務所にカメラが入る。出所の可能性が低いことで、刑罰の意味合いも変わってくる。刑務作業にしても、熟練の度合いが高まる。その生産性を見込まれて、一時期は残業まであったそうだ。「刑務所」と「残業」という言葉のペアが不思議に感じられた。
また高齢になる受刑者が多いのも特徴。人の手が必要な受刑者は、別の受刑者が介護する。これは知らずにびっくりした。
受刑者は一様に罪を犯したことを悔やんでいたが、その姿を見せるのは犯罪抑止のうえで大事なことだと思う。
番組中、もっとも印象的だったのが90歳の受刑者。仮釈放が認められても104歳(?)なのに、娑婆に出て働きたいという。その執念が画面越しににじみ出て、すごく伝わってきた。