単なる雑記

去年の夏、帯広のファイターズ戦を見にいった。大船5:45発でスタートした鉄道の旅。西帯広に到着したのは翌日11:19。その最終部分のこと。
首都圏にはあまりない1-1の対面クロスシート。私は進行方向の逆向きに座っていた。降りる時間が近づいたので、荷物を分類する。ホテルに置くものに球場に持っていくものに……。そのなかにライオンズロゴの入ったショップバッグがあったからなのかな。向かいの男性が「ライオンズファンですか」と声をかけてきた。
話してみると、彼も同じだった。北の大地にもかかわらず……。
彼は「これ知ってます?」とバッグから応援ボードを取り出す。「北海道でも獅子が好き」と書かれたそれはあまりにも有名だったし、彼のブログも読んでいたので、すごくびっくりした。たくさんのファイターズファンのなか、数少ない同類が偶然、対面に座るとはね。

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その彼が亡くなったと知る。私とは同い年で、難病を患っていたことも知った。
もっと応援したかっただろうな……。そう思うと、球場にいる時間は無駄にはできない。
「もっと応援したかった人」の存在が、劣勢に音を上げそうになる私たちに、力をくれる気がする。