紀子の食卓

早稲田松竹にて2本立て。平日午前なのに7-8割*1は入ってた。まあ、学生は夏休みだから平日とか関係ないか。

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先の読めないストーリーで引き付けるゆえ、エンターテインメントとしては十分すぎるほど面白かった。
ただ、家族のつながり、連関、存在理由といったテーマが、いまの私にはひっかからなかった。だから感想は楽しく見れたな、ぐらい。
印象的なシーンは最後の「家族」の集結。むきだしになった感情が美しい。

冷たい熱帯魚

展開の読めなさで引き付けるのはこちらも同じ。娘が村田のところで働くことになって着用するあのユニフォーム。実は隠れて売春させる店なのかと思ったが、まったく違った……。
長尺の作品にあって、特に丁寧に描かれてるなと感じたのが、犯罪に巻き込まれる起源と、終盤の主従関係の入れ替わり。あとはやっぱり家族のカタチ?
正直これも『紀子の食卓』と同じでピンとくるところはなかった。評価できるのは血と肉のリアリティ。二度目の解体あたりは心底から吐き気を感じた。

*1:続く2本目は立見も出てた。