第93回全国高校野球選手権神奈川大会(1回戦、等々力球場)

イントロ

武蔵小杉の北口から歩く*1こと25分ほど。スタンドがぼろぼろなわりに、グラウンドは内外野人工芝でしっかりしている。右中間方向に武蔵小杉のビル群が突き出た光景は面白い。

法政二×湘南台

法政二高は球場から南に1kmほどのところにある。それに古豪ということもあるのだろう。平日ながらバックネット裏は立見多数。
試合は力の差が出た。6回表、法政二高は4番金藤がライトへ2ラン。これで8-0。7回表には主将の三原にタイムリー2ベースが出て9-0。
湘南台は点を取らないとコールドという状況になった後、6回・7回の攻撃がいずれも三者凡退で、食い下がることができなかった。

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敗れた湘南台は、吹奏楽部のレベルの高さが印象に残った。でも、ただ演奏がうまいだけなんだよな。野球応援への最適化がされてないから、バッターが凡退すると曲の途中で切っちゃう。そのへんを乗り越えたことをやってるのは、やはり上位に勝ち進む学校しかないのかね(どうせ1試合・2試合しかしない学校が、野球応援のあり方についていちいち考えてられないだろう、という理屈)。
法政二高のほうは「チャンス法政」等々。大学の応援歌がむやみやたらと流用されるなかで、付属校による本物を聞くとなんか安心する。

深沢×菅

法政二高の試合が終わって、バックネット裏は人が半分以下に減った。そんななかの公立校同士の対決だが、なかなか見ごたえがあった。
4回裏、菅が1点を先制。
7回表、ここまでヒット2本に抑えられてきた深沢が、初めて0アウトのランナーを出す。もしかするとラストチャンスかもしれない。バントで送って1アウト2塁。
ここは最低でもランナーを進めてほしいところだったが、次打者は初球を打ってのショートゴロ。2アウトでランナー2塁のまま。
ツキを逃したかに思われた深沢だったが、この後、菅がファーストとセカンドの接触によって内野フライを落球。ランナー1・3塁。チャンスが続く。
しかし結局はセカンドフライでチェンジ。はたして最後のチャンス――だったのか。
8回表、深沢は1アウトから2ベースヒットが出る。すると、3番・4番が連続タイムリー2ベースで一気に逆転。5回から7回まで3人で抑えてきて、やはり深沢に流れがきていた。
9回裏、菅は0アウトから連打で1・2塁。同点・サヨナラのランナーが出る。バントが決まって、1アウト2・3塁。次打者の打球はライトへ。しかし浅くてタッチアップはできず2アウト。最後は空振り三振で試合が終わった。
深沢の指導者は試合中、円陣でゲキを飛ばしていた。スタンドにも聞こえるようなトーンは高校野球ではあまり見ない光景だが、その過激さの分、選手たちはまだまだやれると思ったかもしれない。

メモ

9:50ごろ開場。
球場1塁側に「うどん・そば」の売店あり。私は場外から買ったが、ネット情報によると場内からも購入可らしい。かき氷も販売していた。
別の売店にはペットボトル・菓子・アイスなど。
客席はバックネット裏・内野ともにベンチシート。内野のフェンスが低すぎて心配になる。
外野に席はなく、通路があるぐらい。たぶん一般は入れない。
両翼93-中堅120。
スコアボードは選手名・審判名の表示があり、このクラスの球場にしては立派。日本宝くじ協会寄贈と書かれていた。
トイレは場外に出る必要がある。
再入場はいったん出るときにスタンプを押される。球場名と日付が入っている。
「ゴミ箱は設置されておりません」とのアナウンス。
スピーカーがグラウンドを向いていて、客席にいるとやや聞きづらい。

*1:もちろんバスも出てる。