有島武郎著、重松清解説『一房の葡萄』(ハルキ文庫、2011/4)

童話作品5篇に「小さき者へ」を併録。作品群が書かれたのはおよそ90年前。それに加えて分量が短いのもあるだろうが、発生するハプニングが素直すぎて、いま読むと面白みに欠けるなと思った。
最後の「小さき者へ」は、子らへメッセージを送ることで、自分自身を奮い立たせているように感じた。