『トゥルー・グリット』

時間が空いたので、急遽映画鑑賞。コーエン兄弟は、ずっと前に『ファーゴ』をレンタルビデオで見て以来。まだレンタル店の主流がDVDじゃなかったころのことだ。
さてこの『トゥルー・グリット』だが、ひっかかりを感じず安心して楽しめる作品という印象。西部劇は好きだし、音楽いいし。
特にきわだっていたのが撮影にかけるパワー。たとえば少女が馬で川を渡るシーン。馬が泳げるのはわかるが、人を乗せてなんて。必死に進む姿のつらそうなこと……。パンフレットによると、だいぶトレーニングさせたらしい。
馬上のコグバーンが両手で銃をあやつるシーンにも驚き。そもそも役者が乗馬をするという時点ですごいことなんだよな。女の子役はもともと乗馬ができたが、それは英国式で、今回あらたに西部式をレッスンしてもらったとか(パンフより)。
おおむね満足な映画だが、不満をいえば何がtrueなのかをめぐる葛藤が描かれていない(あるいは弱い)ことかな。ただ原作ありの映画なので、そのへんは評価しづらい。

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新宿武蔵野館(1)にて15:00からの回。この映画館は2年ぶりだが、ロビーが広くなった気がする。たぶん気のせい。