「知」の十字路(番外編)原武史×中川家礼二

前年度は7回いった公開セミナー。今年度はこれが最初で最後。まさか1回しかこないとはね。自分でも不思議。

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対談が始まってまず感じたのが、礼二の発声のよさ。よく通る声で、さすがしゃべりで商売してる人間だなと感心する。
きょうの客は当然、鉄道に興味がある人だけではない。なので、好きになったきっかけとか、そのへんから話をするんじゃないかなというのが私の予想だった。
しかし原が最初に振った話題は新幹線。これはうまい選択だった。広がりもあって、一般人にもなじみがあるから。しかも『笑う鉄道』とかぶらない。
「新幹線のアイスはなんであんなカッチカチなのか」と礼二。私が食べたのはもう15年以上も前なのだが、本当そうだよな。
車掌のマネあり、新幹線のトイレが流れる音の再現ありで、飽きさせることなく話す礼二。その姿に鉄道への愛を見た。京阪から車内アナウンスの音声を頼まれたが、情緒がなくなってしまうと断ったそうだ。ここで情緒という言葉が出てくることにも、すごく好感がもてる。鉄道とは単なる移動手段ではないのだ。

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なお、礼二につられて原もさまざまなマネを披露していたが、御堂筋線の接近音以外は個人的に笑えなかったことを付記しておく。