『害虫』

まるで作りかけのようなラストは、ある意味小説的ともいえるか。館内に掲示されていたポスター(パンフレット?)の文言に「学校は戦場だ」みたいに書かれていたが、およそ人というものが存在する場所はすべて戦場なのかもしれないなと思った。

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執拗に映されるサチ子の脚にはもちろん目がいく。しかしそれよりも印象に残ったことがある。制服のポケットに手をつっこむ宮崎あおいのバランスのよさだ。同じようなスタイルは『ラヴァーズ・キス』でも見られるが、ポケットに手を入れてさまになる女優というのもなかなかいないと思う。

『告白』

最後まで一気に見られる構成で面白かった。随時挿入される雲と、その移り変わりが印象的。あとこの監督は、本編と直接関係のないカットを差し挟むのがうまい。
以上、早稲田松竹にて2本立て。