松尾たいこ文・絵、角田光代解説『空が高かったころ』(ポプラ社、2007/12)

本書のプロフィールでは、彼女の絵についてこう表現されている。「フラットで大胆な構図と独創的なクリーミーな色で描かれた作品」
構図はもっといえば、強調したいものを大きく配置している。それでいてバランスが崩れない。というか、新たなバランスが構築されているとも思える。
あと印象的なのが線。直線にしろ曲線にしろ、規則的で整然としている。まるで図面のようでもあり、「クリーミーな色」とは相反する感じも受けるのだが、そのおかしみが魅力になっているのかもしれない。