角田光代・松尾たいこ著『なくしたものたちの国』(集英社、2010/9)

短編が5つ。ある女の子の小さなころから、大人になりて後までのシーンが、連作になっている。
一読した感想は怖いなあと。童話のような世界を描きながら、忘却の怖さ、真実を知る怖さが描かれている。それらとどう向き合っていくかにも触れているとはいえ、やはり怖い。